ハマボウフウ Glehnia littoralis F.Schmidt 
利用:
栽培されることもありヤオヤボウフウともいう。
新芽や若い葉を食用にし、生のまま刺身のつまやサラダに、また茹でておひたしや酢の物にする。天ぷらや汁の実などにも用いる。
根はみそ漬けにして食用とするほか、漢方でボウフウ(防風)Saposhnikovia seseloides (Hoffm.) Kitag. の代用とされ、風邪薬に用いる。

生態:
海岸の砂地に生育する多年生草本。
花期は6〜7月。



2003.07.10 礼文島(北海道)
高さ他:5〜30cm、茎、葉柄、花柄に密に長い白毛を有する。

茎:
根茎はしばしば伸長し、やや太い。茎は短く、通常は枝を分けない。

葉:葉は少数。根生葉と茎の基部の葉には長い葉柄があり、横に広がる。葉身は三角形〜卵状三角形で長さ10〜20cm、一〜二回三出羽状複葉。小羽片は、しばしば三裂し、やや厚く、倒卵状楕円形。長さ2〜5cm、幅1〜3cm、頂部は鈍頭から円頭。縁はふぞろいの細牙歯となる。

花序:複散形花序は単生するが時々3個ほどになり、密に白色の長軟毛を有する。小散形花序の柄は10以上で密。長さ4〜6cm。

花:小散形花序は密に20〜40花を着ける。小苞は線形。花柱は長さ1.5〜2mm。

果:果実は長さ約4mmで広楕円形。長軟毛がある。分果は多肉で隆条は太い。油管は細く多数で、種子を囲む。

分布:日本、千島列島、韓国、台湾、中国、サハリン、ウスリー、オホーツク、北アメリカの太平洋岸。 
 ハマボウフウ分布図
 分布図の内容については、新しい資料の収集等により修正することがあります。
 新葉  果期の花序
 分果(背面) 分果(合生面)
上段:2005.08.03鹿島港(茨城県)、下段:2007.09.14 サロマ湖ワッカ原生花園(北海道)

参考文献
Iwatsuki,K. D.E.Boufford&H.Ohba eds.(1999) Flora of Japan Vol.Uc, KODANSHA
Yamazaki,T. (2001) Umbelliferae in Japan U. J.Jpn.Bot., 76(5):275-287.
佐竹義輔ほか(1982)日本の野生植物U草本離弁花類.平凡社
北村四郎・村田源 (1986)原色日本植物図鑑草本編U離弁花類.保育社
三浦宏 (2005) カラー百科シリーズ3岩手の山菜百科.岩手日報社

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