イワセントウソウ Pternopetalum tanakae (Franch. et Sav.) Hand.-Mazz.

生態:
無毛の繊細な多年草。標高1000〜2400mの深山の樹林下に生育する。


2005.05.21 山梨市
高さ:10〜25cm

茎:根茎は這い、短い匍匐茎を伴う。茎は枝を出さず、単生して直立し、1〜2枚の葉を伴う。

葉:根生葉は概形が卵形〜三角形となる。幅3〜4cm、2〜3回三出羽状複葉となる。最終裂片は短く有柄。通常、卵形、長さ4〜6mm、深く三裂する。普通、少数の切れ込みがあり、縁は僅かにざらつく。
茎葉は有柄。通常、一回羽状複数葉、稀に根生葉に似る。裂片は線形で長さ1〜3cm、幅は約2mm。頂端は鋭形。

花序:複散形花序は無毛で、単生もしくは時々二個になる。小散形花序の柄は10〜20本、長さは2.5〜3cmで細い。小散形花序は通常2小花。小花柄は不同長、直立し長さ2mmになる。

苞:複散形花序は総苞を欠く。小苞は小さく線形。

花:花弁は卵形で平たく白色。花期は5〜6月。

果:卵形で無毛。長さ2〜2.5mm。花柱は短く、萼裂片は非常に小さい。
分果の横断面は円形。油管は細く、各背溝下に1個、合生面に2個ある。

分布:日本および韓国南部に分布する。 
 イワセントウソウ分布図
 分布図の内容については、新しい資料の収集等により修正することがあります。
 茎葉  茎葉(根生葉との中間的な形状のもの)
茎葉の小葉を拡大  根生葉
茎葉の基部  根茎の様子
2011.09.15 静岡県浜松市水窪町

参考文献
Iwatsuki,K. D.E.Boufford&H.Ohba eds.(1999) Flora of Japan Vol.Uc, KODANSHA
Yamazaki,T. (2001) Umbelliferae in Japan T. J.Jpn.Bot., 76(3):137-150.
佐竹義輔ほか(1982)日本の野生植物U草本離弁花類.平凡社
北村四郎・村田源 (1986)原色日本植物図鑑草本編U離弁花類.保育社

セリ科植物トップページへ戻る