カノツメソウ(ダケゼリ) Spuriopimpinella calycina (Maxim.) Kitag. |
生態: 山地の湿った場所に生育する多年生草本。花期は8月。果は9〜10月。 分類: カノツメソウ属Spuriopimpinellaは花に永存性の萼片がある点でミツバグサ属Pimpinellaと区別されるが、ミツバグサ属とする考え方もある。 2006.8.17 尿前渓谷(岩手県) |
高さ:50〜80cm 茎:上部で枝を分け、無毛。 葉:根生葉と基部の茎葉は有柄。葉身は二回三出、茎の頂部のものは、通常は一回三出。小葉は無柄、もしくはほとんど無柄で薄い。広卵形〜倒卵形、長さ3〜8cm、幅2〜4cm、頂端は鋭形から急な鋭先形。縁は歯牙状、葉の両面の脈上と縁には短く斜上する剛毛がある。茎の頂部の小葉は狭卵形から広披針形、長さ8〜12cm、幅2〜4cm、頂端は長鋭先形。 花序:複散形花序を単生もしくは少数着ける。 苞:苞は少数で線形、長さ2〜8mm。 花:花弁は白色。 果:卵形から狭卵形で無毛、長さ4〜5mm、肋は細く目立たない。油管は各背溝下に2〜4個、合生面に4個ある。萼は三角形で果時に直立する。花柱は細長く、反り返り、長さは2mm内外。 分布:日本固有の種。 |
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カノツメソウ分布図 分布図の内容については、新しい資料の収集等により修正することがあります。 |
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上部の茎葉(1回3出複葉) | 下部の茎葉(2回3出複葉) |
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若い葉 | 茎と葉柄 (茎は無毛だが、葉の脈上や縁、葉柄には短く斜上する剛毛がある) |
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小散形花序 | 苞は少数 |
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果実の写真 2009.10.1 岩手県盛岡市 若い葉の写真 2009.6.14 岩手県盛岡市 その他の写真 2006.8.17 尿前渓谷(岩手県) |
果実 |
参考文献
Iwatsuki,K. D.E.Boufford&H.Ohba eds.(1999) Flora of Japan Vol.Uc, KODANSHA
Yamazaki,T. (2001) Umbelliferae in Japan U. J.Jpn.Bot., 76(5):275-287.
佐竹義輔ほか(1982)日本の野生植物U草本離弁花類.平凡社
北村四郎・村田源 (1986)原色日本植物図鑑草本編U離弁花類.保育社