マツバゼリ Apium leptophyllum (Pers.) F.Muell. ex Benth.  
渡来:
明治26年に池野成一郎博士が長崎市で採集、
矢部吉禎博士が同定、牧野富太郎博士が和名付与を行った。

生態:
畑地雑草として生育する、全体無毛の一年生草本。
セロリに似た香りがある。春から夏にかけて花をつける。

利用:
同属のオランダミツバ(通称セロリ)A.graveolens L.は野菜として栽培されている。
高さ:15〜70cm

茎:よく分枝する。

葉:根生葉は柄を持ち、3回羽状深裂、
茎葉は無柄で糸状に細裂する。葉柄の基部は広がって茎を抱く。

花序:葉と対生する位置に散形花序をおよそ3個つける。
小花柄は10本ほどつく。

花:
ごく小さな白色5弁花。

果:やや扁平で幅1.5mm、広卵形〜ほぼ球形。
各分果には隆起した5脈があり、脈の間に1個ずつの油管がある。

分布:熱帯アメリカ原産。南北アメリカ、アフリカ、オーストラリア、アジアなどに広く帰化する。 
 マツバゼリ分布図
 分布図の内容については、新しい資料の収集等により修正することがあります。
 
 羽片 葉柄基部
 散形花序(花期)  散形花序(果期)

上段左、中段左:2008.05.16、
上段右、中段右、下段:2008.05.20 
いずれも奄美大島名瀬市

果実

参考文献.
清水建美ほか(2003)日本の帰化植物.平凡社
長田武正(1976)原色日本帰化植物図鑑.保育社
清水矩宏ほか(2001)日本帰化植物写真図鑑.全国農村教育協会

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