ノダケ Angelica decursiva (Miq.) Franch. et Sav. 
生態:
一般に紫もしくは、それに近い色の多年草。低地〜標高1500mの草原に生育する。
花期は9〜10月。

分類:
羽片の細いものをホソバノダケf.angustiloba(Makino) Hatus.et Nakash
白花のものはシロバナノダケf.albiflora (Maxim.)Nakaiとして区別される。

2006.09.10 山梨県乙女高原
高さ:80〜150cm

茎:根茎は短く、太い根を持つ。茎は円筒形で隆起した状があり、暗紫色を帯びる。髄は白色。

葉:根生葉と下部の茎葉は大きく、長い葉柄がある。葉身は三出羽状複葉。広三角状卵形、通常、茎の節と小葉柄の先端部には軟毛がある。羽片は通常、3〜5中〜深裂する。裂片はやや硬く、上部の茎葉は大きく縮小する。鞘は倒卵形で大きく膨らむ。

花序:複散形花序、有柄。総花序の柄と小花序の柄の上部側面には乳頭状の軟毛が密生する。小花序の柄は10〜20本、3〜6cm。小散形花序は20〜30花。

苞・小苞:小総苞は小数の線形の小苞を伴う。

花:花柄はしばしば無毛に近く、長さ5〜10mm。暗紫色の花を着ける。

果:広楕円形、長さ約5mm、平坦、無毛。心皮には肋がある。側面の肋はやや厚く、翼状となる。油管は背溝下に1〜4個、合生面に4〜6個みられる。

分布:日本、韓国からシベリア東部、中国に分布する。 
 ノダケ分布図
 分布図の内容については、新しい資料の収集等により修正を行なっていく予定です。
 芽だし  芽だし
葉身  羽片の裏側
 複散形花序  花序の乳頭状の毛
 子房  果実の断面
 果実(外側)  果実(合生面側)

    





1段目:2007.10.16 東京都拝島
4段目右、5段目:2007.10.22 神奈川県川崎市柿生
その他:2006.09.10 山梨県乙女高原
 葉の基部の様子  

参考文献
Iwatsuki,K. D.E.Boufford&H.Ohba eds.(1999) Flora of Japan Vol.Uc, KODANSHA
Yamazaki,T. (2001) Umbelliferae in Japan V. J.Jpn.Bot., 76(6):307-320.
佐竹義輔ほか(1982)日本の野生植物U草本離弁花類.平凡社

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