セントウソウ Chamaele decumbens (Thunb.) Makino
名前の由来:
春一番に「先頭」を切って咲くことからセントウソウという説や、
人里離れた仙人の住まいを「仙洞」と言い、
そのような場所にひっそりと咲くことなど諸説あるようだが詳しくは不明。

生態:
小型で繊細な多年生草本。花期は4〜5月。
樹林下にやや普通。

分類:
羽片の形態における変異などによりイブキセントウソウ、オウギバセントウソウ、ミヤマセントウソウ、ヒナセントウソウなどの品種、変種に分けられるが、非常に変異が大きく、明確にそれらを分類することは難しい。




2008.03.18 東京都八王子市
高さ:10〜30cm。

茎:少数。

葉:長さ3〜6cmで有柄、2〜3回3出羽状複葉でほとんどの葉が根生する。

花序:複散形花序で柄は10〜25cmと長い。
小散形花序の柄は3〜5本、長さ3〜5cm。
小散形花序は7〜10個の花をつけ、小花柄は不同長で1〜5mm、内側は有毛。

苞:苞や小苞を欠く。

花:白くて小さい花をつける。

果:2.5〜3.5mm。花柱は反り返る。

分布:日本固有の種。 
 セントウソウ分布図
 分布図の内容については、新しい資料の収集等により修正を行なっていく予定です。
 花序(白色の小さな花をつける)
2008.03.19 東京都八王子市
 葉身(2〜3回3出羽状複葉)
2006.08.08 東京都八王子市
 果期の花序(小苞を欠く)  果実の拡大(花柱はそり返る)
2007.05.14 東京都八王子市

参考文献
Iwatsuki,K. D.E.Boufford&H.Ohba eds.(1999) Flora of Japan Vol.Uc, KODANSHA
Yamazaki,T. (2001) Umbelliferae in Japan U. J.Jpn.Bot., 76(5):275-287.
長田武正 著 長田喜美子 写真 (1984) 検索入門野草図鑑E.保育社
林弥栄 監修 平野隆久 写真 (1989) 山渓ハンディ図鑑1野に咲く花.山と渓谷社

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