シラネセンキュウ(スズカゼリ) Angelica polymorpha Maxim. 
生態:
大型の多年草。山地の谷間などの湿った場所に多い。低地から標高2400mの高さに分布する。花期は9〜10月。果は10〜11月。

分類:
ホソバシラネセンキュウ f. lineariloba Yamazaki
葉はより多くの部分に分かれ、裂片は線状披針形。









写真:2007.10.18 東京都八王子市
高さ:高さ80〜150cm

茎:根茎は短く、少数の肥厚した根をともなう。茎は直立し、無毛、上部で枝を出す。

葉:根生葉、下部の茎葉は長い柄がある。葉身は3〜4回三出複葉、三角形〜三角状卵形、長さ20〜30cm、草質で無毛あるいは殆ど無毛。羽片は卵形から狭卵形で長さ3〜6cm、頂端は鋭形〜鋭先形、様々な程度に重鋸歯状欠刻があり変異が多い。頂部の葉は縮小し、葉鞘は袋状に膨らむ。

花序:、複散形花序。頂部に少数から多数の総花柄を出す。小散形花序の柄は20〜40本で、やや不同長、長さ4〜6cm。小散形花序は20〜40花をつける。小花柄は長さ5〜12(〜15)mm。小散形花序の柄の内側と小花柄は有毛。

苞:総苞片はほとんど無く、時に1〜2個。小苞は数個で線形。小花柄とほぼ同長。

花:花弁は広い倒卵形で白色。子房は無毛

果:
楕円形。長さ4〜5mm、両縁は平滑、無毛、心皮には肋がある。
側生の肋はやや広い翼になる。
花柱は長さ1〜15mm、油管は背溝下に単生し、合生面に2個ある。

分布:日本、韓国、中国北東部。
 シラネセンキュウ分布図
 分布図の内容については、新しい資料の収集等により修正することがあります。
 
 複散形花序  小散形花序
小散形花序の柄と小花柄は有毛  頂部の葉は縮小し、葉鞘は袋状に膨らむ
小葉の表側 小葉の裏側
葉身は3〜4回三出複葉 根茎は短く、少数の肥厚した根をともなう
  根茎:2008.10.2 神奈川県相模原市、その他の写真:2007.10.18 東京都八王子市

参考文献
Iwatsuki,K. D.E.Boufford&H.Ohba eds.(1999) Flora of Japan Vol.Uc, KODANSHA
Yamazaki,T. (2001) Umbelliferae in Japan V. J.Jpn.Bot, 76(6):307-320.
佐竹義輔ほか(1982)日本の野生植物U草本離弁花類.平凡社
北村四郎・村田源 (1986)原色日本植物図鑑草本編U離弁花類.保育社

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